diff --git a/content/ja/docs/tasks/administer-cluster/developing-cloud-controller-manager.md b/content/ja/docs/tasks/administer-cluster/developing-cloud-controller-manager.md index 5d1614ffa4..d2534086a9 100644 --- a/content/ja/docs/tasks/administer-cluster/developing-cloud-controller-manager.md +++ b/content/ja/docs/tasks/administer-cluster/developing-cloud-controller-manager.md @@ -5,35 +5,30 @@ content_type: concept -{{< feature-state for_k8s_version="v1.11" state="beta" >}} -今後のリリースで、クラウドコントローラーマネージャーはKubernetesを任意のクラウドと統合するための良い方法となります。これによりクラウドプロバイダーはKubernetesのコアリリースサイクルから独立して機能を開発できるようになります。 - -{{< feature-state for_k8s_version="1.8" state="alpha" >}} - -独自のクラウドコントローラーマネージャーを構築する方法を説明する前に、クラウドコントローラーマネージャーがKubernetesの内部でどのように機能するかに関する背景を知っておくと役立ちます。 -クラウドコントローラーマネージャーはGoインターフェースを利用する`kube-controller-manager`のコードで、任意のクラウドの実装をプラグインとして利用できるようになっています。スキャフォールディングと汎用のコントローラー実装の大部分はKubernetesのコアになりますが、[クラウドプロバイダーのインターフェイス](https://github.com/kubernetes/cloud-provider/blob/master/cloud.go#L42-L62)が満たされていれば提供されているクラウドプロバイダーのインターフェイスが実行されるようになります。 - -実装の詳細をもう少し掘り下げてみましょう。すべてのクラウドコントローラーマネージャーはKubernetesコアからパッケージをインポートします。唯一の違いは、各プロジェクトが利用可能なクラウドプロバイダーの情報(グローバル変数)が更新される場所である[cloudprovider.RegisterCloudProvider](https://github.com/kubernetes/cloud-provider/blob/6371aabbd7a7726f4b358444cca40def793950c2/plugins.go#L55-L63)を呼び出すことによって独自のクラウドプロバイダーを登録する点です。 - - - +{{< glossary_definition term_id="cloud-controller-manager" length="all" prepend="cloud-controller-managerは">}} +## 背景 + +クラウドプロバイダーはKubernetesプロジェクトとは異なる速度で開発しリリースすることから、プロバイダー特有なコードを`cloud-controller-manager`バイナリから抽象化することで、クラウドベンダーはコアKubernetesコードから独立して発展することができます。 + +Kubernetesプロジェクトは、(クラウドプロバイダーの)独自実装を組み込めるGoインターフェースを備えたcloud-controller-managerのスケルトンコードを提供しています。これは、クラウドプロバイダーがKubernetesコアからパッケージをインポートすることでcloud-controller-managerを実装できることを意味します。各クラウドプロバイダーは、利用可能なクラウドプロバイダーのグローバル変数を更新するために`cloudprovider.RegisterCloudProvider`を呼び出して利用可能なクラウドプロバイダーのグローバル変数を更新し、独自のコードを登録します。 + ## 開発 ### Kubernetesには登録されていない独自クラウドプロバイダー -Kubernetesには登録されていない独自のクラウドプロバイダーのクラウドコントローラーマネージャーを構築するには、次の3つのステップに従ってください。 +Kubernetesには登録されていない独自のクラウドプロバイダーのクラウドコントローラーマネージャーを構築するには、 1. [cloudprovider.Interface](https://github.com/kubernetes/cloud-provider/blob/master/cloud.go)を満たす go パッケージを実装します。 -2. Kubernetesのコアにある[cloud-controller-managerのmain.go](https://github.com/kubernetes/kubernetes/blob/master/cmd/cloud-controller-manager/controller-manager.go)をあなたのmain.goのテンプレートとして利用します。上で述べたように、唯一の違いはインポートされるクラウドパッケージのみです。 -3. クラウドパッケージを `main.go` にインポートし、パッケージに [cloudprovider.RegisterCloudProvider](https://github.com/kubernetes/cloud-provider/blob/master/plugins.go) を実行するための `init` ブロックがあることを確認します。 +2. Kubernetesのコアにある[cloud-controller-managerの`main.go`](https://github.com/kubernetes/kubernetes/blob/master/cmd/cloud-controller-manager/controller-manager.go)をあなたの`main.go`のテンプレートとして利用します。上で述べたように、唯一の違いはインポートされるクラウドパッケージのみです。 +3. クラウドパッケージを `main.go` にインポートし、パッケージに [`cloudprovider.RegisterCloudProvider`](https://github.com/kubernetes/cloud-provider/blob/master/plugins.go) を実行するための `init` ブロックがあることを確認します。 -既存の独自クラウドプロバイダーの実装例を利用すると役立つでしょう。独自クラウドプロバイダーの実装例のリストは[こちら](/docs/tasks/administer-cluster/running-cloud-controller.md#examples)にあります。 +多くのクラウドプロバイダーはオープンソースとしてコントローラーマネージャーのコードを公開しています。新たにcloud-controller-managerをスクラッチから開発する際には、既存のKubernetesには登録されていない独自クラウドプロバイダーのコントローラーマネージャーを開始地点とすることができます。 ### Kubernetesに登録されているクラウドプロバイダー -Kubernetesに登録されているクラウドプロバイダーであれば、[Daemonset](https://kubernetes.io/examples/admin/cloud/ccm-example.yaml) を使ってあなたのクラスターで動かすことができます。詳細については[Kubernetesクラウドコントローラーマネージャードキュメント](/docs/tasks/administer-cluster/running-cloud-controller/)を参照してください。 +Kubernetesに登録されているクラウドプロバイダーであれば、{{< glossary_tooltip term_id="daemonset" >}}を使ってあなたのクラスターで動かすことができます。詳細については[Kubernetesクラウドコントローラーマネージャー](/ja/docs/tasks/administer-cluster/running-cloud-controller/)を参照してください。